合間縫う腑に落ちない音楽

肩透かしのカタストロフィは続く

2019-01-01から1年間の記事一覧

「インタビュー記事」の作り方

誰かに何かを教える立場には、決してなるまいと思っていた。でもこのところ、ネットメディアの乱立によって、ちゃんとした環境で教育されたり鍛えられたりしていない人間が、ライターや編集者(そして編集長!)を堂々と名乗るケースがかなり目につくように…

東浩紀「平成という病」への疑問

東浩紀の「平成に入る直前の日本は大きな可能性を秘めた国だった」という認識は、ちょっと信じられないんだけど、これが数歳の差というやつなのか? 確かに昭和の終わり、日本は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」ともてはやされた。東も、こんなことを書いて…

スクリャービンのピアノソナタ第5番聴き比べ

スクリャービンのピアノソナタ第5番(1907年)をいろんなピアニストで聴き比べ、その違いについてメモして気を紛らわすことにする。 同じ曲を違う人の演奏で聴く意味 考えてみればクラシック音楽というものは奇妙なもので、作品として残っているものは楽譜と…

ぼくのかんがえたさいきょうの「朝日新聞」改革案

あるメディアから連載の依頼があったので、サンプルとして提出したら、「サイトのスタンスとしてリベラル、安倍政権批判みたいなところは一貫させたい」ということでボツになった原稿を掲載します。 先日、朝日新聞社の鮫島浩氏がツイッターでこんな投稿をし…

「解像度を上げる」ということ

The Basket of ApplesDate: c. 1893 Artist: Paul Cézanne French, 1839-1906 さいきん「解像度」という言葉を使う人が増えて、共感することが多い。 日常の解像度をあげろ。解像度をあげ、世の中に満ち満ちている理不尽さや変わらない非人道的な仕組みに怒…